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テーミススピリッツを凝縮した往来之記を読めば、
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(編集後記に代えて)

 大江健三郎氏の文学や人柄をまず新聞が、続いて文芸誌が大きく報じました。私は総合誌と週刊誌が主でしたから、数回しか会いませんでした。最初は、大江氏に加え石原慎太郎氏、江藤淳氏、さらに『月光仮面』の川内康範氏らが主導した60年安保に反対する集会でした。 「岸を倒せ」と叫んだ彼らのうち、石原、江藤、川内の3氏が、その後まもなく保守に転じた変わり身の早さに「なんだ」と呆れたものです。大江氏は信念を曲げませんでしたが、「同世代の防大生は恥辱だ」発言には共感できませんでした。  大江氏に、防大へ行った友人が涙を浮かべて悔しがっていたことを伝えたあと「今でもそう思っていますか」と聞いたとき、氏はちょっとたじろいた後「そうですか…」と答えただけでした。初期の小説は熟読しましたが、その後の晦渋な表現などに満ちた作品からは離れました。

 今年4月で89歳になり、編集者生活も65年に達しました。その間、作家、政治家、経営者、事件の当事者など大勢の人に会ってきましたが、有名人の世間の評価と実像との違いを嫌というほど見てきました。  社会を叱咤する評論家や高尚な理論を展開する学者がカネに汚かったり、リリカルな小説を書く作家が女に溺れたり不倫に走っているのです。石原氏も、「自分と妻の死後に」と指示して出版した『「私」という男の生涯』で女性遍歴を赤裸に書いています。私も女連れの氏を見かけたことがありますが、昨年の氏に続く今年の大江氏の死で、彼らを追った日々を思い出しました。

 いま愛子さまのお相手を巡る報道が、本誌を含め過熱してきました。美智子上皇后の皇太子妃報道のとき、私は編集1年生でした。トップ屋のはしりだった梶山季之氏が、当時の『週刊明星』でスクープする寸前、小泉信三氏が「大事な時期だから」と発表中止を懇請したと聞き、写真集めに奔走したものです。  雅子皇后のときも、約20人の候補者の写真と経歴を用意し、周辺の取材を進めました。ある財界人は令嬢が候補と報じられた途端、次々に見合いを進めて結婚させてしまいました。「娘が皇室入りしたら銀座のクラブに気軽に行けない」といっていたそうです。  いま皇位継承問題も注目されていますが、熊沢天皇と会った日のことも忘れられません。池袋の飲み屋の2階で「南朝直系の俺のほうが正統だ。そんな俺の部屋の隣に昨夜も女が男を連れ込んで嬌声をあげていた。『宸襟を悩ませるな』と叫んでやった」と怒っていました。翌日、教えられた愛知県一宮市郊外の畑へ行くと、菊の紋章が入った墓が8基もコの字形に立っていました。
編集主幹 伊藤寿男

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