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佐野眞一3猪瀬直樹‐盗用疑惑を追う
橋下報道の作家と新都知事が!
ライター集団で苦労を重ねた2人がいつの間にか「天狗」になって


■はじめから橋下=ヒトラー論
 佐野眞一氏と猪瀬直樹氏――。共にノンフィクション作家として著名な存在になったが、いま彼らが世の中を騒がせている。この2人がかつて同じライター集団で同じ釜の飯を食い、取材活動を続けてきたことを知る人は少ない。しかし、そのヤ原点ユを忘れてしまったのではないかとの批判が噴き出ている。  橋下徹大阪市長の出自に関する『週刊朝日』問題は、いまだに朝日新聞を巻き込んだ騒動になっている。筆者である佐野眞一氏の責任は重い。朝日の要請で「見解とお詫び」は発表しているが、それ以降、メディアにはほとんど出てきていないのだ。  唯一、インタビューに答えたのが『東京新聞』(’12年11月28日付)の「こちら特報部」の記事である。  佐野氏は「自分らしくもないというか、社会的な使命感が働いた仕事だった」と振り返り、「橋下という人物を看過していたら、大変なことになる。あたかも第二次世界大戦前夜のようなきな臭さを社会に感じた」と語る。橋下=ヒトラー論がはじめにありきで、執筆の動機はやはり何が何でも「橋下氏を潰したい」という思い込みだったようだ。  そのうえで佐野氏は「血脈」とか「DNA」という表現は編集部側がつけたもので、「事後報告的に見せられた」と語る。しかし、差別的な表現である「ハシシタ」というタイトルは佐野氏の発案によるものだし、「人間のクズ」などという汚い表現が至るところに出てくることを見ても、佐野氏に最初から差別的発想があったことは否定できない。  さらに佐野氏は、橋下氏については「政策を評することはとりわけ意味をなさない」といっており、その政治手法には全く触れることなく、ルーツのみを掘り出そうとしたことに無理があった。  ソフトバンクの孫正義氏についても在日韓国人をルーツにするという一点集中主義で『あんぽん』を書いているが、ルーツを暴いて評伝とするやり方はもう限界にきている。  そんななか、佐野氏にはさまざまな著作での“盗作疑惑”が浮上してきた。まず、前述の『あんぽん』(’12年)だが、孫氏が少年時代に書いたとされる「正義の原爆がおちる」というフレーズが“セイギ”とも読めるし、“マサヨシ”とも読めるという解釈が、松原耕二氏が書いた『勝者もなく、敗者もなく』(’00年)にそっくりだった。また、井上篤夫氏『志高く 孫正義伝』(’04年)にも酷似した箇所があった。



■池田大作に関する記述で盗用
 佐野氏は早大卒業後、出版社に入社するが、労働組合を結成したため解雇され、フリーライターに転身。山根一眞氏や猪瀬直樹氏らとともに「グループ915」を結成し、取材記者として活躍した。「山びこ学級」の教え子たちのその後の人生を描いた『遠い「山びこ」』がノンフィクション賞候補にあげられたが、落選。結局、大宅壮一ノンフィクション賞を『旅する巨人』で受賞したのは’97年とかなり遅い。  大手出版社幹部がいう。 「『遠い「山びこ」』がノミネートされた年、立花隆氏も柳田邦男氏も受賞作に推したが、以前の作品が深田祐介氏の『新東洋事情』に非常に酷似した箇所があったことが問題なった。そのため、柳田氏は『今回はいわば禊の意味で受賞見送りとなった』と宣言したほどだった」  本誌はあらためて深田氏の『新東洋事情』と佐野氏の『紙の中の黙示録』を比較してみたが、取材場所や文章のフレーズがそっくりである。  また、佐野氏は創価学会についても、『週刊ポスト』で「化城の人―池田大作と創価学会の80年」として連載していたが、潮出版(学会系出版社)の著作物ときわめて似た表現があることがわかっている。 「荒浜では雪は横から降る。海からの強い風が、横なぐりの雪を生むのだ。雪のない季節は、砂が舞い、一夜にして村の地形を変えた」(『創価教育の源流 牧口常三郎』) 「荒浜では昔から雪は横から降るという。日本海からの強い風が、上から降る雪を横なぐりにさせる。雪のない季節は、砂が舞い、一夜にして村の地形を変えた」(『化城の人』)



■『ミカドの象徴』でもネタ本が
 明らかに“盗用”だろう。こんな似通ったフレーズがあちらこちらに散在するのだ。さらにノンフィクション作家の溝口敦氏が、自著『池田大作ドキュメント―堕ちた庶民の 神』(’81年6月)を、佐野氏の『池田大作野望の軌跡』(『現代』’85年11月号)が何の了解もなしに多岐にわたって引用していることを指摘していた。佐野氏はこの件で、「深くお詫びいたします」と溝口氏へ詫び状を送っていたのだ。  この件に関しては、都知事になった猪瀬直樹氏もツイッターなどで指摘。佐野氏について「このときから品性に疑問をもち付き合いをやめました」といっている。そのうえで猪瀬氏はこう呟く。 「’90年代佐野眞一はさすがに盗作疑惑が拡がり、知名度もなく仕事の注文が減った。するとある編集者が『彼は貧乏だから大宅賞でも与えないと食えない』といった。そういう編集者もいたのだよ」(ツイッターより)  ところが、当の猪瀬氏にも盗用疑惑がある。猪瀬氏は『ミカドの肖像』で(’86年)で佐野氏に先駆けて大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。しかし、それには『堤義明 悪の帝王学』(早川和廣著’81年)、『西武商法 悪の構図』(草野洋著’83年)の2冊のネタ本があったと指摘される。 『ミカドの肖像』のハイライト部分は、旧皇族北白川宮家の所有していた土地を西武鉄道グループの堤康次郎氏が取得したことにあるが、それらのカラクリが先の2冊に書かれていた。『ミカドの肖像』のあとがきには参考文献が膨大に挙げられているにもかかわらず、この2冊については全く触れられていないのだ。  ほかにも菊池寛賞を扱った『いのちの王国』、『黒船の世紀』『ピカレスク』などでも、関係者が“パクリ疑惑”を指摘している。猪瀬氏を知る関係者は「書くほうから書かれるほうになり、いままでのことが蒸し返される可能性もある」と洩らす。  道路公団改革のとき、資料を提供した出版社幹部がいう。 「猪瀬事務所の女性データマンが懸命になって資料を探していたので、公団のスキャンダル情報も含めて20センチメートル以上の厚さのデータを提供した。しかし、ほどなくして猪瀬氏はそれを基にして道路公団改革の企画書をつくり、小泉純一郎首相のところに持っていって売り込んだ。それ以来、彼は権力を監視する側でなく、権力側の人間になったのだ」  佐野氏も猪瀬氏も元はライター集団として走り回り苦労を重ねたが、いつの間にかデータマンをたくさん従えてえらくなってしまった。そんな男が都知事になってしまった。

(2013年1月号掲載)
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