特集記事

2026.07.31

2026年8月号ダイジェスト情報|特集記事

注目記事(ダイジェスト版)

・富士山噴火‐「火山灰」が首都圏覆い尽す

停電に加え交通・通信インフラは麻痺して断水の恐れも─食料備蓄で身を守れ

・高市首相‐自民反主流派+野党に屈せず

・「消費税減税」‐高市首相3財務省「死闘」へ

・小渕優子‐「反高市」鮮明➡総裁選出馬へ‐税調インナー辞任の裏に財務省が

・「中道」分裂進む‐立憲・枝野ら新党結成へ‐立憲怨嗟・公明焦慮の中で

・検事の不祥事‐不倫・恫喝・冤罪見よ‐正義・公正・規律はどこへ

・「血税」喰う国会&地方議員の「醜態」斬る‐国保逃れ・海外旅行・カツアゲ事件

・北尾SBIHD会長 ‐「フジ」と組み野望達成へ奔る

・三菱地所‐「丸の内再開発方式」を海外へ‐日本一高い「トーチタワー」引っさげ

・出光興産‐石油危機へ「脱中東」で挑む‐エネルギー多角化実践へ

・双日‐「レアアース」先見&実績でリードす‐日商岩井時代の伝統生かし

・日本郵政‐「税金投入」しても改革成らず‐「郵便料金」の再値上げも!

・《挑戦企業99》インターエナジー‐「危機直撃」超え躍進す───政策研究大学院大学名誉教授 橋本久義

 

 

《特集 皇室激震》

・『皇室典範』改正‐「愛子天皇」実現認めず

・雅子さま‌‐「海外優先&遅刻連発」に批判沸く

 

・朝日新聞政治部‐醜聞&人事で大混乱!

・学校が危ない‐火災・平和学習・盗撮続く‐教師・教委・文科省に問う

・中国が「邦人逮捕」‐習近平の強権許すな‐高市首相の「台湾&G7発言」捉え

・「境界知能」の少年を闇バイトから救え‐「簡単な仕事で高報酬」と誘うが

・好調「テレ朝」3物言う「村上ファンド」遂に激突す‐「早河天皇」揺さぶる新たな敵が

・レアアース(希土類)はあなたの家庭に沢山ある!‐中国の規制をはね返せ

・中部電力ミライズ‐「自動節電」で脱炭素貢献へ‐家庭用冷蔵庫を活用し

・地下アイドル‐女性の「推し」操り続出へ‐芸能プロやテレビを尻目に

・辺野古事故‐玉城沖縄県知事 に真相究明問う────三枝玄太郎

・食道がん‐新薬で「切らずに治療」が進む

・《エネルギー新時代41》東京電力‐国益損なう「外資導入」許すな‐経産省の政策は安易だ

・〈中高年ノート180〉中高年に増加の「熟年離婚」新兆候追う‐定年前後を問わずある日突然!

・ネタニヤフ首相‐イラン&汚職で退陣へ

・ウクライナ‐「ドローン」操り反転攻勢へ‐プーチン‐戦況不利で危うし

・大英帝国危うし‐政治も経済も混乱へ‐新首相登場も不安多く

〈新連載 一士諤諤〉自衛隊を傷つけて恥じない人々に問う  ジャーナリスト 小笠原理恵

・日本警世 朝日新聞と媚中政治家はフジモリ大統領の功績を見よ  ジャーナリスト 高山正之

・日本異人伝 賤ヶ岳七本槍⑵‐七人の軌跡から見る秀吉の人材登用術  元東京大学史料編纂所教授 本郷和人

・動物的人間論 別れ話から「殺人」に‐若者の心理&行動へ  動物行動学研究家 竹内久美子

・大 喝 日本は中国の威圧に屈するな

・THEMIS Eye 政界との「パイプ」を生かして 次期文科次官は矢野和彦氏か

・THEMIS LOBBY 『赤頭巾』の庄司薫氏は実家や文壇と距離を置き

・社会短針 「スマートグラス」が「第二の脳」に!

・テレビ短針 『開運!なんでも鑑定団』長寿の秘密 桧山珠美

・スポーツ短針 橋上巨人監督代行「優勝争い」に絡むも

・社会短針 林家正蔵には落語協会会長が似合う?!

・往来之記

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往来之記(編集後記に代えて)

 8月が来ると、きまって81年前の夏を思い出す。大東亜戦争が終結した年である。

 11歳の少年にも戦況の不利は感じられた。静岡県の駿河湾に面した町の北台地に特攻隊員を養成する飛行場があったため、艦載機の襲来が激しくなっていた。攻撃を終えて帰艦する彼らは家の屋根すれすれに飛ぶため、パイロットの顔が見えることもあり歯がゆかった。

 5年生になると、授業は午前だけで午後は茶畑に行って茶の実を集めさせられた。飛行機の燃料になるといわれ、お国のためにと頑張ったものだ。また学校でひと抱えもある藁を渡され「家で草鞋を作ってくるように」といわれたこともあった。

 母が近所で借りた機械で作ったものを持って行くと「戦地へ送るんだ」といわれた。食べ物はすでに欠乏していたが、素人に草鞋まで作らせるなど多くの物資が払底していたのだ。

 そして広島市と長崎市への原爆投下だ。新聞もラジオも詳細は伝えなかったが、田舎町まで「物凄い爆弾だが白い服を着ていれば安全だ」という話が流れてきた。

 それでも私たちは日本が敗けるとは思っていなかった。新聞は本土決戦を唱え、米英を潰滅すると煽っていた。その証拠の一つが風船爆弾で、偏西風に乗って米本土を襲い戦果を挙げているという話だった。多くの国民は〝神風〟を信じていた。

    ☆

 戦争が終わると、町には戦地から帰還した兵士や満州や朝鮮から引き揚げてきた家族連れが目立ってきた。そんな中を、大声で「突撃っ」と叫んで駆けてゆく男がいた。「全員が玉砕した筈のガダルカナルの生き残りだ」と噂されていた。

 悲劇はまだあった。終戦1年前、ある家族に「出征していた長男戦死」の公報が入った。戦後、未亡人になっていた兄嫁と次男が結婚した。ところが捕虜になっていた長男が帰国したのだ。次男はその夜のうちに家を出てしまった。大人たちのひそひそ話も少年の耳に入ってきた。

 未曾有の飢餓は70代以下の人たちには想像も出来ないだろう。地方の農家へ米の買い出しに来た主婦を「米農家を紹介する」と山林に誘って暴行したうえ殺害する事件も続発した。

 11歳の少年だったが「81年前の夏」は今も鮮烈だ。そして戦争が齎す惨禍や悲劇を知るだけに、平和の尊さが骨の髄まで浸み込んでいる。それだけに軽々しく、かつ大声で「戦争反対」や「平和学習」などを唱える人々は信用する気にならない。

 いま日本に隣接する3国は核やミサイルを保有する一方、領海領空への侵入を繰り返している。彼らと最前線で対峙する自衛隊員や海上保安庁職員の使命感と覚悟を論う人たちに現実を直視しろといいたい。

伊藤寿男